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平穏無謀

 今日は休日で、ほとんど何もしなくて、風呂に入りながら本を読んで、上がってからは寝ていた。
 何もしない日って凄く大事だ。
 何もしないって凄く良いことだ。
 特に僕みたいな、何かをせずにいられない人間にとっては。

 この間、上司のKさんが何を思ったのかDVDを六本も会社に持ってきて貸してくれた。
 ラインナップが面白くて、『レミーのおいしいレストラン』『バケモノの子』『劇場版ワンピース』 以上、三本がアニメ映画だった。
 どう考えても僕に気を使ってくれたセレクト(僕は会社でもアニメの話をよくする)で、嬉しいのと面白いのとで変な気持ちになる。
 Kさんは見た感じただの年季が入ったヤンキーなので余計にギャップで笑う。
 しかも作風的にKさんのお子さんと観る用の作品を、アニメだからという理由で持ってきてくれてる感じが余計に微笑ましいというか、良い。たぶん迷ったと思うし、たぶん途中で考えるのに飽きて適当になったはずだ。それが良い。人になにか貸すときって、真面目な人は悩んでしまうと思うんだけれど、大抵はこっちが悩んだほどの効果はないし、迷っただけ変な感じの着地になることが多い、という経験則。つまり、考える前に行動が一番効率的では。
 僕はアニメもアニメ映画もそれほど詳しいわけではないけれど、新海さんとか細田さんとかの多分ポスト宮崎とか言われていた有名な人達くらいは知っているし、押井さんとか庵野さんとかの90年代組(僕が勝手に言ってる組)と、それ以前の宮崎さんとか大友さんとか、メジャーな流れはなんとなくわかっているつもりなのだが、そういった好みを一切考慮していないところがまた良いというか、とにかくなんも考えてないけど喜ばせようとしているところがいいというか、理屈っぽくない嬉しさというか、そういうのを素直に感じる。
 で、アニメはそれでいいんだけれど、それ以外の3本がまたよくわからなくて最高だ。
『ラスト・ウィッチ・ハンター』『ドクター・ストレンジ』『八日目の蝉』
 Kさんはいつもこういうのを見ているのだろうか?
 ドクター・ストレンジは見たかったので嬉しかった。ベネディクト・カンバーバッチっていう変わった名前の人が主演のマーベルの映画だ。見たけど、実はあんまり面白くなかった。僕はマーベルよりもDC派なんじゃないかと前から少し考えている。アイアンマンは面白いけれど。
 ラスト・ウィッチ・ハンターはヴィン・ディーゼルが主演だった。聞いたことが無い映画だったけどまあまあ面白かった。現代版魔女狩りの話しだったけど、夢に関係する設定も出てきて勉強になった。ドリームウォーカーという魔女の力は僕が考えていた小説のアイディアと丸かぶりで、この辺りが源流なのかなと思う。中世の魔女の話しとかを集めたらもう少し広がるかもしれない。
 八日目の蝉だけは何故か邦画で、原作が角田光代さんだった。何か異様に渋い感じなんだけど、一体どういう気持ちでこれを僕に貸そうとしてくれたのか、本当に面白い。他の洋画二本はエンタメ然とした、ある意味アホ映画なのだけれど、これだけたぶん真面目だ。面白そうな映画なので楽しみだ。
 という風に楽しんでいる。

 舞城王太郎さんの『世界は密室でできている』読了。
 この人が書く作品で、頭がおかしくない作品はきっと無いし、ヒロインは皆ビッチだし、めちゃくちゃ手が込んだトリックはほとんど意味がない設定みたいに流されるし、ファンタジーとリアルを行ったり来たりするし、表現がエグすぎて読むのを辞めたくなるし、それでも最後まで読ませる力って文学だし、好きだ。

 
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