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春雷

 今朝、家を出ると豪雨だった。
 雨滴がマンションを叩いてばちばちうるさいくらい。廊下の手すり越しに見た街は白く煙っていた。濡れて弾ける轟音を聴きながら階段を下る。春だろうか。
 これは春の雨だろうか、なんて不意に思い浮かんだ。
 はるさめ、だろうか。
 いやそんな柔らかいものではないこれは、春の"喜び"みたいなもので、ふんわりした花とかあたたかさとか、ではなく激情に近い。
 だからこれはきっと春雷だなと思う。
 雷は鳴っていないけれど、きっとそうだ。



春雷

3月から 5月頃に発生する雷。寒冷前線の通過時に発生する界雷で,この雷雨はよくひょう(雹)を伴う。春の到来を伝える雷ともいわれる。雷鳴に驚き冬眠していた地中の虫たちが目ざめるという理由で「虫出しの雷」という呼び名もある。

――ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説





 会社ではのんびり過ごした。
 仕事は最近のんびりモードで、大して忙しくもない。
 以前ならヒーヒー言ってた業務ももう、半分寝ながらできる作業となった。
 新人さんが入ってきて、一生懸命仕事を覚えようとメモをしている。よいよい。変人だらけの我が部署に、なかなか真面目そうで、かつまともそうな人が来てくれてよかったと思う。まあかなりおじさんの新人さんなので落ち着いていて当たり前な気もするけれど。
 気もするけれど、ベテランのおじさんの人は、作業が残ってるのに電車で渋谷まで行ってラーメン食って帰ってくるというエクストリーム昼休みを敢行して見事にミスって叱られていた。大人ってなかなか深い。
 そういうファンキーな大人を見るたびに僕はまともにならなくてもいいんだなと思う。

 会社帰りに街を歩いた。
 すっかり雨が上がって晴れ渡っていた。
 空気はもう暖かくて、そろそろ花や風から、春のにおいがしてくるのだろう。
 そんな素敵な予感の中を歩くのはとてもいい気分だった。
 蜜蜂もたぶんこんな気分なんじゃないかと思われたが、あいつら社畜だから疲れているかもしれない。
 今度巣を破壊して解放してあげたい。
 デッド・オア・アライブ!
 サーチ・アンド・デストロイ!
 ケモノ・フレンズ!
 そういえばとてもどうでもいい話を思い出した。
 虫がすっごい苦手な友達がいて、なんでそんなに嫌いなのか聞いてみた。
 そしたらあの顔が嫌だと言い始めた。
 んじゃあ違う顔だったらいいのかよオメーと言ってたら急に、
「虫の顔がうさぎだったら好きになれると思う」
 みたいなことを言い始めて、それはそれで相当気持ち悪いけど!
 と思った。

 会社帰りにブックオフで本を五冊ほど買った。
 もうダメだと思った。完全にもうダメだ。二年くらい前からもうダメだと言ってるけど本当にガチでもう無理だ。
 本棚には入らないし床にももう置けない。
 押し入れにも入れたくない。
 何故本を買ってしまうのか……!?
 うーん、僕のような無責任な飼い主が捨て猫を増やしてしまうのかもしれない。気をつけよう。(空想的自省)

 毎朝、風呂に入ってから会社に行く。
 その時は大抵朝特有の鬱に悩まされてかったるくなっているか、何かについて考えている。
 今日は考えている日で、お題はブログについてだった。
 しばらく考えた後、答えが出た。
「小説は作者の人生と切り離されて存在すべきではないか?」
 うんうん、答がおかしい。
 ブログについて考えていたのに小説についての答えが出た。
 でも考えてるときってそんなもんだよね。
 作者と切り離して考えている人もいるし、作者ありきで考えている人もいると思う。
 けれど、読者のことを考えたらやっぱり作品と作者は切り離して考えるべきなのではないか。余計な情報はいらないという意味で。
 うーん。
「作者のことを何も知らなくても面白い話は面白い」んだ。
 せっかく作者が"話したいこと"の入れ物として小説を選んだのに、それを作者の生活=現実の延長線上で語るのは勿体なくないかなと思ったんだ。
 けれど作者の名前や経歴が物語を面白くしているってことは往々にしてあるわけで、またそれを意識してる作者もいるんだから、場合によるのか……。
 もう少し考えることになりそうだ。(忘れるフラグ)

 2月は1月よりも活動できていた。
 3月は更に良くなるだろう。
 ブログでもなんかひとつ、面白いこと出来たらいいけど。
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