獣のような二月の終わりに


 写真を整理していたら、日本最大ショッピングモールの五右衛門(パスタ屋)で食べたパスタが出てきた。
 食べ物撮影はほとんどやったことが無いので勝手がよくわからなかったけれど、パスタ屋で玄人っぽいレンズフードのついた一眼を持って器を狙ってみると、変な汗が出てきて撮影どころじゃなかった。撮影ってレンズを通して物を再認識するところが面白いのだけれど、撮ってる時って結構人に見られんですよね。苦手です。
 店内が暗かったので光量が全然足りてないみたいで美味しそうに撮れなかった。クリームパスタなので白が映えるように赤い器とかにしたらどうですかね(謎の提案)
 味はうまかった。
 なんだか大層な名前がついた食材が使われていたが、忘れた。



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 今日撮った屋上のフェンス。

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 今日撮った屋上のフェンスの奥の町並み。







 今日は休日。
 しかも月曜日。となると映画館に行くしかない。
 歩いて40分くらいのところにイオンがあって、そこに映画館が入っているのね。
 月曜日は映画が1800円から1100円になるわけです。
 行くっきゃない!

 スマホで検索今日の映画。
 見たい映画全然ない。
 全然ないからなんだっていうんだ。
 俺の映画愛は止まらないぜ! なんでもいいから見に行くぜ! 安さは正義!
 で、結局現場に着いてから「blank13」という映画をみようと決めた。
 決め手は「上映時間が一番近いから」だった。
 映画愛、意外と消極的。



 正直言って全然期待していなかった。
 わたくし伏田は、どちらかと言うと洋画派で、日本映画で好きなのはアニメ作品と三谷幸喜と黒澤くらいなものだった。
 なんか日本映画、クラい設定でじめじめした人間関係とかやたらエッヂィでニッチでキッチュで貧乏くさい感じの作品が多いイメージだった。
 blank13も、そんな映画だった。
 そんな映画だったけれど、良い映画だった。
 大変良い映画だった。
 人によってはこれ退屈だと言うと思うし、カップルで見に行くようなものでもないだろうし、ファミリーに訴求する要素も特に無さそうだし、原作が有名なわけでもないだろうし、バチバチに売れてる俳優が出てるわけでもきっとないんだろう。
 そしたら誰が見ると嬉しいのか、映画好きと、中年である。
 一人で映画見に行く勢である。
 酸いも甘いも噛み分けすぎて奥歯がたがたになってる連中である。(言い過ぎた)
 座席を予約する機械を見た時に、一人客がやたら多かったのも頷けた。
 また見てもいいなと思っているけれど、できれば10年後くらいに名画座で出会いたいな。







 映画館から帰ってきて、隣町で本を一冊買った。
 新しい本はいつでも楽しみがいっぱい詰まっていて、それって字を読めるようになった頃から全然変わらない。
 本屋で立ち読みした雑誌の短歌募集にぼくの名前はなかったよ。
 オーケー、次の勝負をはじめよう。
 獣のように喰らいまくった2月もそろそろ終る。
 3月はもっと苛烈にありたいものだ。

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