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孤独を耐えるだけのゲーム

 なるほど、これは、孤独を耐えるゲームだったのかもしれないな……?

 ある日、旅人がひとりやってきて、土に半分埋まっている私を指差して言うわけです。
「それ、何が面白いの?」
 私は衝撃を受けるわけです。
 人生というのは、こういうもんだと思って埋まっていたわけだからです。

 旅人はフルーツの香りが漂う南の国を旅してきたのだ、と語りました。
 なぜ旅に出たのかと聞くと、理由をたくさん話してくれます。
 私は何一つ共感できないわけです。ずっと埋まっていたので。
 ひとつだけ分かったのが、
「違うルールでゲームをやっても良かったんだな」
 ということでした。

 ●

 という衒いのあるポエム炸裂。
 なぜかここ三日くらい無気力でボウっとしている。
 日記みたいな文を書いてはお蔵入りさせて遊んでいるが、基本的には何か食いながら寝っ転がって動画見ているという自堕落ぶり。
 母から届いたダンボールを開ければ筋子が入っていて、それは極限までにリアルな旨さ。
 干し柿は正直手が伸びない。オカアサンオヤフコウナムスコデスミマセン。
 創作する精神に全くならないのが別に不快でも不愉快でもない。
 今月はそれなりに活動していた。
 短歌11首、自由律俳句7句、三行小説1作、キャッチコピー3作を既に投稿したのだ。
 頑張ったよ、私は頑張った。という気持ちと。
 全然まだまだ頑張れてないなあ遊び足りないなあという気持ちと二つ我にあり。
 明日あと何首か短歌を書いて投稿したら、月末締め切りに向けて掌編1作書き上げたい。
 が、掌編の題がなんとも掴みどころがなくて困っている。
 まあ書けなくても、全然平気だ。
 わざわざ問題を探すような精神状態でもない。

 ●

 こういうアパシー(面白い語)状態の時は今年の目標なんかを再確認してみるのがいい。
 メモ帳の最初のページを開いてみると、
「よりオタクになる」「なりたかった自分になる」
 と書いてある。
 なんやこいつめっちゃ恥ずかしいこと書いてるやんけ。
 しかも抽象的で全然役に立たない。
 っていうのを幸夏と話したこともなんとなく思い出した。
 目標ってもっと具体的に書かないと意味がないんだよなあ。
 今月の目標はもっと具体的だった。
「掌編1作、短歌30首、読破5冊、2キロ減」
 殺伐としてるけどこれくらい書かないとねとは思うけれどこの目標を達成したら何が起きるのか、どこへ向かっているのかってのがいまいち明確じゃないなと今気づいた。
 そうか。
 私はなんでもいいから「良かったこと」をひとつ、どうしても作りたかったんだった。
 ある人達にそれを報告したかったのだ。
 ぼかぁ頑張って(でも頑張っていないフリをして)、何かひとつ評価されて、ほら大丈夫だったでしょう、あなたが応援していたぼくは、ちゃんとあなたが信じたとおりに、褒められたから、あなたは間違ってなかったんですよ。
 と言いたかったのだ。
 一方的に、何の対価もコメントも求めず、あなたは間違ってないと突き付けたかった。
 だからまあ、なんでもいいのだった。
 だからまあ、手数だけはとにかく多く出したかったのだ。
 だからまあ、アパってる場合ではないのかもしれないぜ、と自煽してみる。

 ●

 旅人は、話し終えたあと、厳しい顔をして遠くをみつめました。
 ――さて、俺は北へ行くよ。
 私は旅人と握手をしました。
 旅人の手は石のように固く、それは旅の過酷さを思わせました。
 歩き出した背中を見送り、遠い異国の風景をぼんやり想像します。
 それから私は、一部始終をメモ帳に書き記しました。
 真っ白な紙を文字で埋めていくこと。
 これがわたくしの旅でございます。



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