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11月のまとめと12月の目標

 早い。圧倒的な速度でもう今年が終わろうとしている。
 この一年、思い返してみるといろいろなことがあった。
 出来たこともあるし、出来ないこともあった。
 出来ないことの方が確かに多かったし、そのことで(今までと同じように)ちょっと焦る気持ちもある。
 でも今のところ、あんまり後悔はしていない。
 良いことも悪いこともあった。
 力不足も痛いほど感じたし、それでもありがとうと言われるとき、少しくらいは、ほんのちょっとくらいは、僕のような者でも、誰かの役に立ったのかもしれないと思えた。
 ぼかぁ、そうやって少しだけ、誰かのためになるようなことができればいいなと思う。
 贖罪でも意識高いでも承認欲求でもなく、そっちの方が楽しいからだ。
 好きだとか、楽しいだとか、そういう原始的な感情には、嘘がない。
 僕の中の爬虫類の脳がそう言っている。

 なんか真面目なことを書いてしまった。
 続きから本文です。
・12時間、落語を聞く

 夜勤明けに見に行った落語。午前の部と午後の部の入れ替えが無かったので、どうせなら全部見ようと思って頑張った。尻がめちゃくちゃ痛くなった。おそらく尾てい骨が粉砕骨折しているはずだけれど落語が面白かったのでなんとか耐えられる。
 寄席は落語だけやるのではなく、手品や漫才、曲芸(太神楽)などの芸が集まって構成されてるんだけど、その中に紙切りという芸があって、ハサミで紙を切って客の注文通りの形を作る芸なんだけれど、その作業中に太鼓と笛でBGMを演奏している。なんか聞いたことある曲だな、なんだったかなと考え込んでいるうちに芸は終わってしまう。休み時間にふと思い出した。





『Bad Apple!!』だ!!
 なるほどなあ! と思って少し笑った。影絵だもんなあ。あの紙切りの兄さん、良いセンスである。しかしこのPV、今みてもすごく面白い。


・RDR2を一周する

 ものすごくいいゲームだった。
 シナリオは洋ゲーのざっくりした感じだけれど、演出や無法者感はすごくある。そして何より哀愁が半端じゃなくて、ラストはちょっと泣いてしまった。
 このゲームを一日8~12時間ほどプレイしていてひとつ重要なことを思い出した。
 熱中するってこと。自分は熱中できるってことがわかったし、熱中している間自分がどういう状態になるのかってことも思い出すことができた。
 熱中しているときって本当に周りのことが見えなくなるし、人の評価も、どう思われるのかとかも一切気にならない。社会的な人間としてその状態が恒常的に続くと病気だけれど、やろうと思ったときにその状態になれたら人間、なんでも出来る気がした。
 その感覚をどうにか他の概念にコンバートできないか、今いろいろ試してる。


・ブルースカイ読了

 あと何冊か重要な作品があると思うので、それらも読んでいきたい。
 

・パブハヤカワに行った

 SF小説を刊行しているハヤカワ書房という会社が、バーを開いたらしいと友人から聞き、二人で飲みに行ってきた。
 作品名を冠したカクテルや、小説の表紙絵のTシャツが売っていたり、SF好きのハートのど真ん中を撃ち抜く素晴らしいバーだった。
 ウエイトレスの中年女性もアットホームで面白かった。マティーニにパールオニオンを入れ忘れた! と言ってわざわざ入れてくれたのが嬉しかった。
 友人とSFの話をして、来年はやりたいなあ、という話になった。
「俺が声かけても、みんな集まってくれるかな……」
 と、やる前から弱気だったので、僕はうなずくだけにして、何も言い返さなかった。
 答えなんて分かるわけがない。
 でも、あの頃の仲間で、今だに何か書こうとしているのは、僕と彼だけだった。


・ペドロパラモ読了

 ラテンアメリカの文学っておそらくとてもおもしろい。幻想文学系と言えばマジックリアリズムで名を馳せたノーベル文学賞受賞者ガルシア・マルケスが有名だけれど、ボルヘスや今回のファン・ルルフォ、バルガス=リョサ。楽しみの金鉱をみつけた気分でうきうきしている。
 夢と現実が交錯する……という作風は昨今の文芸作品の帯煽り文にもよく見かけるけれど、題材レベルの話ではなく文章として表現されるコンテクスト自体がメタフィクションのように現実と非現実を結んでいて明確な区別がなされないというところに面白さがある。死者は生きて語り、蘇る。生者はいつの間にか死者になっている。語り部は次々に入れ替わり、人間模様は霧の中に包まれている。死者がささやく町に迷い込んだ青年はもうずいぶん前に死んでいる。


・ベノムを見た。

 ベノム自体がかっこいいかわいいキャラで良かったし、アクションも力が入っていてよかったんだけれど、いかんせん劇場の中にビニールをいつまでもがさがささせている者がいて、1時間経ってもずっとがさがささせていたので、これはもう申し訳ないけど我慢できないと思って上映中に立ち上がってぶっ飛ばしに行ったらお子様だった。
 なんかすみません……と思って自分の席に戻った。
 僕が言いに行ったのが功を奏したのか、それ以降は若干騒音は減ったけど、親もちゃんとしつけてほしい。ビニールなんて鞄にぶち込んでおけばいいと思うんだけどなあ。もし何か食べてるなら、食べてから来るか、予告をやってる間に食べ終わるべきだと思う。
 たまに予告のときは静かにしてるのに、本編が始まってからわざわざリュックから食べ物を出したりする人がいて、本当に何を考えてるのか分からない。


・竹宮ゆゆこさんが新刊を出した。

 11月、これが一番興奮した。
 久しぶりに頭が真っ白になるくらいテンションが上がった。
 映画館を出てから本屋に寄って、そういやゆゆこさんは最近書いてんのかなあと思って検索したら新刊出てて、息がとまった。本屋を全力で探したけれど見つからず、わざわざ電車に乗って池袋のジュンク堂に走る。みつかる。読み終わる。いつものゆゆこ姉さんの感じだったけれど、本気で書けてない。これには心当たりがある。検索した時点で、ひとつ凄い変化に気づいてしまっていたのだ。
 ゆゆこネキは10年以上前から電撃文庫というレーベルで書いていた。しかし最近は新潮文庫NEX(新潮のヤングアダルトライン)で書くことが多かった。NEXに行ったときは感慨深かった。ラノベに終わらず、一般文芸の方に進めたのは彼女の実力以外の何物でもないと思った。更に「文春文庫」でも書くようになった。NEXみたいなヤングアダルト向けではなく全年齢向けのステージだ。でも文春で書いた作品には(もちろん面白いんだけど)どこか精彩を欠いたような作品が出版された。おそらく出版社ごとのフォーマットや、テーマの合わせやコードみたいなものが合ってなかったんじゃないかと思う。NEXで書いてる方はのびのびしていて、書く喜びまで伝わってくる。そもそも特徴的でこれ以上無いくらいに面白い文体芸を持っている人だから、文体に規制がかかるような(風格を出したがるような)場所では得意技を封じられてしまう結果になるんだと思う。今回は更にレベルが上がり、"新潮社"から本が出版された。これは新潮文庫NEXではない。"新潮社"から出たのだ。これが何を意味するかというと、ゆゆこ先生の作品は文学に近づいたということなのだ。今までは文庫で書いてきたゆゆこネキが、ついにハードカバーを出版したのだ。これほど嬉しいことがあるだろうか? 僕はすごく感動した。そういうところで感動するひねくれたファンは僕くらいだと思うけれど、彼女の超庶民派の文体が教科書に載ればいいなと思う。小説は怖くないって子供はきっとみんな理解できる。だから今回の新作に関して言えば、やはり出版社と作家の相性が問題だと思う。ラノベレーベルの自由度はほとんどルール無用だったんだろうなと思うと、ゆゆこネキの苦悩が見えるようでもある。


・滝を見に行く をみた。

 各所でそこそこの絶賛をされている邦画だけれど、まあまあだった。


・トゥーヤングトゥーダイ をみた。

 文句無しで青春映画のマスターピース。DVD買ってもいいくらい素晴らしい。
 

・眉毛シェーバーを買ってみた。

 全然使えなくて笑ってしまった。


・それでも町は廻っている という漫画を読んだ

「ヨコハマ買い出し紀行」と「日常」と「よつばと!」をあわせたような世界観でめちゃくちゃおもしろかった。特に最終巻は頭をぶん殴られたような結末で泣いた。
 のんびり系の傑作だった。

・ひとりで水族館に行った

 魚をみてると癒やされるのは、彼らに手足が無いからじゃないかなあ。


・東大の学園祭に行った。

 会社の先輩と行ってきた。
 何故かおしるこを売っている店だらけだった。
 二杯も食べてしまった。美味かった。


・ひとりカラオケをしてみた。

 はじめてだった。
 ひとりで歌おうとすると、何故かすごくむなしくなる。
 けどそれを乗り越えたら割とたのしかった。


・美術館に行った。

 ピエール・ボナール展。いろいろと勉強になったけれど、一番学んだのは「軽口を叩く男性はかっこよくないな」ということだった。
「この絵は額に負けてるよ」なんてことをいうおじさんがいたのだった。
 びっくりした。わざわざこの人の絵を見に来ている人しかいない場所で、そんなこと口が裂けても言えないよ、普通は。
 絵はずっと見ていたいんだけれど、他のお客さんがどんどん流れてくるので次に行かなくてはならず、ちゃんとみたいなら画集を買ったほうがいいのかもしれない、とは思う。この考え方は現代人ぽくて、あんまりよくないかもしれないけれど。


 以上、11月もそこそこてんこもりだった。
 少しだけ書いた小説をブログにも載せられたし、文章も書けている。
 作品は書けていない。でも書くことを取り戻しつつはある。


 12月の目標は、「普通」であること。
 この目標はたびたび考えてきた生き方の指針だけれど、もっと突き詰めて考えていきたいと思いはじめた。



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Author:伏田竜一
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