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もうダイエットなんてしない

 今日は一時間三十分走ってきた。
 いつもの1.5倍の距離。
 1.5倍の所要時間。
 また一段と体力がついたようだ。
 帰宅してシャワーを浴びた僕は、冷蔵庫で冷やしていた『がぶ飲みメロンクリームソーダ』をがぶ飲みした。
 悪魔的に美味い……!
 僕は決めたのだ。
 我慢もしないし、ダイエットもしない、と。
 体重を減らすことだけを考えるなら、食事制限するだけでいい。
 一日一食、マルチビタミンとプロテインとカロリーメイトにすれば確実に絶対に体重は落ちる。
 筋肉も落ちるし、思考力も落ちるし、幸福度も落ちる。
 極論すれば、それが『ダイエット』だと思う。
 しかし、そんな辛いダイエットをいつまで続けられるだろうか?
 一生そのような食事で過ごすのだろうか?
 それはあんまり面白くないのではないか? と僕は考える。

 ボクサーの過激な減量を考えてみよう。
 ランニングをした後、更にトレーニングをしてからサウナスーツを着てサウナに入って一日の食事がレモン一個……みたいなやつ。
 たしか『はじめの一歩』の鷹村というキャラがそんな減量をしてがりがりになっていた。
 マンガがソースで本当に申し訳なく思っている。
 ボクサーは試合の為に減量をするので、試合が終わったらまた体重が戻る。
「体重が元に戻る」という前提でダイエットをしている、と言える。
 当たり前のことだけど、いくらボクサーだってずっと過激な減量をするわけじゃない。
 だからと言ってがぶ飲みメロンクリームソーダをがぶ飲みするわけでもないと思うけれど。

 摂取カロリー以上に消費カロリーが多ければ体は痩せていく。
 食ったら食った分、動けばいい。
 痩せるためではなく、動くために動けば更にいい。
 運動を趣味にする。
 それだけで良かったんだ、と僕は気づいた。
 ダイエットを死ぬまで続けるか? 答えはNOだ。でも好きな趣味なら続けるはずだ。
 習慣が人間を作る。

「痩せよう」と考えていた僕はもういない。
 痩せようと考えていないのでステーキも食べるし一人で回転寿司にも行くし温泉から上がったらビールも飲むしインドカレー屋でタンドリーチキンももりもり食べるしマックも食べるし仕事中にポイフルも食べるし走った後にがぶ飲みメロンクリームソーダも飲む。
 健康診断で75キロの数字を叩き出してから、僕は前より食べるようになった。
 もう遠慮はしない。
 食べることが、好きになったんだから。
 1年前は10キロ痩せていたが、よくいろんな人に「もっと食った方がいいよ」と言われた。
 見るからに不健康だったんだろうなと思う。
 酒ばかり飲んでいたから、食わなくても平気だった。
 あの頃に比べたら、今の僕はかなり健康的なはずだ。
 僕は我慢もしないし、ダイエットもしない。
 でも夜は楽しく走るし、テレビを見ながら腹筋も鍛えるし、仕事の合間に腕立て伏せもする。
 おかげで脂肪の下ではシックスパックだし、大胸筋も分厚くなってきた。
 正直何を目指しているのか全く分からない体型になってきたけれど、
 なんだろうね、
 僕は案外、幸せです。



※この物語はフィクションです。


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